インサイドセールス代行

インサイドセールス外注の通話品質を確認するには|評価表と基準合わせの手順

営業担当者が会話記録を見ながら品質を確認するイメージ
同じ会話を別々に評価し、判定が分かれた理由から基準を整えます。

外注先からアポイントの報告は来ているものの、どんな説明をしているか分からない。録音を聞いても「良かった」「押しが弱い」という感想で終わる。通話品質を改善へつなげるには、会話の根拠を残し、委託元と委託先が同じ基準で確認できる形にする必要があります。

この記事の結論

アポ獲得の成否と会話品質を分け、通常対応と問題が起きた対応を別々に抽出します。同じ録音を複数の評価者が独立して確認し、発言・時刻・記録の根拠をそろえてから改善項目を決めます。

この記事の目次
  1. 成功した通話だけを選ばない
  2. 観察できる行動で評価する
  3. 同じ会話を別々に評価してから話し合う
  4. 録音と文字起こしを安全に扱う
  5. 指摘を一つの行動と再確認へつなげる
01

成功した通話だけを選ばない

アポ獲得分だけを聞くと、断りへの対応や、不明な仕様を聞かれた際の回答を見落とします。まず対象期間、担当者、流入経路、通話結果を一覧化し、通常の品質確認と個別の問題調査を分けて抽出します。

レビュー対象の選び方
目的選び方の例注意点
通常の品質確認対象期間から担当者・結果が偏らないよう抽出外注先が良い通話だけを選ぶ方式にしない
対象外商談の原因確認差し戻しになった案件の会話とCRM記録抽出結果を全体の品質率と呼ばない
苦情・誤説明の調査該当する会話と前後の履歴を確認緊急対応を定例会まで待たせない
改善後の確認同じ場面の新しい会話を確認別の顧客層との比較を避ける

少数の抜き取りは全件の品質を保証しません。レビュー件数と選び方を必ず記録します。通話時間の長短やアポの有無だけで点数を決めず、目的に合う対応だったかを確認してください。

02

観察できる行動で評価する

以下は評価のたたき台です。「○=基準を満たす」「△=一部不足」「×=基準に反する」「対象外=その場面がない」「判定不能=証拠不足」の区分にします。対象外や録音欠損を0点にすると、担当者間で条件が揃いません。

通話品質の評価表
項目○と判定する行動根拠の残し方
用件・会話の許可所属と用件を伝え、相手の都合を確認該当時刻と発言
課題の確認相手の発言を受け、理解を要約して確認質問・回答・要約の組
説明の正確さ承認済み情報の範囲で説明し、不明点は保留回答集の版と該当箇所
意向の尊重断りや連絡停止の意向に沿って対応相手の希望と対応内容
次の行動の合意誰が何をいつ行うか確認約束の内容・期限
記録との一致事実と未確認を区別してCRMへ記録通話と記録の差分

未承認の値引きや提供できない機能の確約、停止希望後の不適切な追客などは、平均点に埋めない重要確認事項として別枠にします。良い項目が多いから問題なしとせず、訂正や対象停止の必要性を責任者が判断します。

03

同じ会話を別々に評価してから話し合う

  1. 委託元と委託先が、同じ会話・同じCRM記録・同じ回答集を用意します。
  2. 先に相手の採点を見ず、項目ごとの判定と根拠を記入します。
  3. 判定が違う項目だけを並べ、該当箇所を聞き直します。
  4. 事実の読み違いか、基準の曖昧さか、資料の不足かを分けます。
  5. 合意した例を評価表に追加し、別の会話で再度試します。

例えば、架空の会話で顧客が「資料は見ます」と言い、担当者が送付だけ約束したとします。評価者Aは「次回行動の合意○」、Bは「再連絡日がないので△」とするかもしれません。相手が再連絡を希望していないなら日程を無理に取るべきではありません。「資料送付が合意した次の行動で、期限も確認したか」を基準にするなど、会話の目的を揃えます。

基準合わせの目的は評価者の上下関係を決めることではなく、どの担当者が見ても同じ根拠へたどれるようにすることです。

04

録音と文字起こしを安全に扱う

HubSpotの公式資料では、録音のレビューやメモ、契約条件に応じた文字起こしへのコメントが案内されています。ツールの機能の有無とは別に、レビュー対象の録音日時・時刻位置・関連する顧客IDをそろえると確認しやすくなります。

文字起こしだけでは、否定や数値、固有名詞が誤認識されていることがあります。重要な判定は元の音声と照合し、AIの要約だけで担当者を評価しないようにします。録音がなければ「確認できない」と残し、内容を推測して埋めません。

  • 録音・共有の目的と、必要な案内・同意等を社内方針や適用ルールに沿って確認する
  • 閲覧できる人と保存期間を決め、公開リンクで配布しない
  • 外部の分析サービスへ無断で顧客情報をアップロードしない
  • 研修用には不要な個人情報を伏せ、必要な場面に絞る
  • 退任・契約終了時のアクセス停止も管理する
05

指摘を一つの行動と再確認へつなげる

レビュー記録の仮の記入例
項目記入内容
対象通話C-001/開始から3分20秒付近
確認できた事実顧客の導入時期を質問したが、回答を記録していなかった
修正する行動会話終了前に次の行動を復唱し、終了後に期限欄を入力
担当・確認委託先責任者が次回レビューで同種の会話と記録を照合
完了条件合意した期限とCRMの記録が一致している

「丁寧にする」「もっと聞く」だけでは次の行動が変わりません。質問、復唱、記録など観察できる行動へ直します。一度のレビューで指摘を増やしすぎず、重要な項目から再確認します。

アポ数が増えなくても、誤説明が減る、停止希望が反映される、商談担当の聞き直しが減るなど、別の改善を確認できます。ただし効果は実測で判断します。研修全体の組み立てはインサイドセールス研修の設計、委託する作業の整理は業務範囲のガイドへ進んでください。

参考資料:HubSpot:通話録音と文字起こしのレビュー(2026年10月17日確認)。本記事の記入例・数値は説明用の仮定であり、顧客事例や成果保証ではありません。運用手順は自社の条件に合わせて調整してください。

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この記事の発行元
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