インサイドセールス代行

インサイドセールスの架電数の決め方|稼働時間から計算する現実的な目標

営業活動の数値と時間配分を確認するチームのイメージ
通話時間だけでなく、準備と記録も架電の仕事に含めます。

インサイドセールスの架電数を決めるときは、受注目標から必要な活動量を逆算するだけでなく、その件数を稼働時間内で実行できるかを確認します。不通と会話ができた電話では、準備・通話・記録にかかる時間が異なります。

この記事の結論

「架電に使える時間 ÷ 1回あたりの総作業時間」で実行可能な回数を試算し、商談目標から求めた必要量と照合します。一律に1日何件と決めず、自社の対象・接続状況・担当業務の実測値を使います。

この記事の目次
  1. 架電回数・企業数・有効会話を分ける
  2. 1回の作業時間を三つに分けて測る
  3. 稼働時間から架電数を計算する例
  4. 日報は「回数」と「使った時間」を対で残す
  5. 目標が実行可能な量を超えたら何を変えるか
01

架電回数・企業数・有効会話を分ける

架電数は発信した回数として定義し、同じ会社への再架電も回数に含めます。一方、何社に接触を試みたか、有効な会話が何件あったかは別に集計します。1社へ3回かけた場合、架電は3回、対象企業は1社です。

混ぜない集計項目
指標数え方の例確認したいこと
架電回数発信1回を1件。誤操作などの除外条件を固定実行した作業量
対象企業数同じ企業IDは同期間に1社対象が広がっているか
担当者接続数目的の担当者と会話できた回数対象情報や時間帯の適合
有効会話数事前に定めた確認事項を聞けた会話次の行動に使える情報の量

受付との会話を「担当者接続」に含めるかで数値が変わります。担当者接続と受付対応を分け、日報の定義を統一してください。

02

1回の作業時間を三つに分けて測る

架電前の履歴確認、発信から終了まで、終了後の記録・次回設定を測ります。電話システムの通話時間だけを使うと、前後の作業が計算から落ちます。

作業時間の測定項目
区間含めること記録上の注意
準備会社・相手・履歴・停止情報の確認一覧をまとめて整理した時間は別枠にする
発信〜終了呼び出し、不在確認、受付、担当者との会話通話ツールがどこから測っているかを確認
後処理会話記録、資料送付、次回予定の作成まとめて処理する場合は重複して計上しない

HubSpotにも通話時間と通話結果の項目がありますが、通話時間の単位はミリ秒とされています。公式のアクティビティープロパティーを参照し、出力データの単位を確認します。通話の記録とは別に、準備・後処理の時間を測ると実態に近づきます。

まず通常稼働の数日分を、接続・不通・受付対応などに分けて記録します。これは計測の始め方の例です。少ない件数で平均を固定せず、曜日やリストが変われば再測定します。

03

稼働時間から架電数を計算する例

以下は計算説明のための仮定です。業界平均や推奨架電数ではありません。1日の実働時間を420分とし、会議・リスト整備・問い合わせ対応などに150分、突発対応の余白に30分を確保すると、架電関連に使える時間は240分です。休憩はこの実働時間に含めていません。

仮定した1回あたりの総作業時間
結果構成比の仮定準備・発信・後処理の合計
不通70%2分
受付対応で終了20%4分
担当者と会話10%12分

加重平均=2分×70%+4分×20%+12分×10%=3.4分/回

実行可能な回数の試算=240分÷3.4分=約70回/日(端数切り捨て)

担当者と会話できる割合が20%に上がり、不通が60%になった場合は、平均が4.4分となり、同じ240分でも約54回です。架電数が減っても、会話が増えた結果なら悪化とは限りません。

表の時間には1件ごとの後処理を含めています。共通作業の150分にも同じ記録時間を入れると二重計上になるため、日報の時間分類を合わせてください。

04

日報は「回数」と「使った時間」を対で残す

日報に残す項目
項目記入例・用途
日付・担当・対象群10月16日/担当A/資料請求後。架空例
架電関連時間240分。準備・発信・後処理の合計
結果別の回数不通/受付/担当者会話に分け、合計を照合
企業数・有効会話数再架電の増加と、有効な接点の増加を分ける
後処理の未完了未送付資料・未入力履歴・未設定の次回予定
想定外の作業問合せ増加、障害、臨時会議などの理由と時間

架電が終わった時点ではなく、必要な記録や約束した対応まで済んだ状態で所要時間を見ます。未処理を翌日に積み残して回数だけ増やすと、見かけ上の生産性が高くなってしまいます。

05

目標が実行可能な量を超えたら何を変えるか

仮に必要架電数が100回、実行可能な試算が70回なら、差の30回を気合いで埋める目標にしません。必要量を計算した率の妥当性と、担当者の時間配分の両方を見直します。

不足原因と見直し先
見つかったこと先に行うこと
履歴を探す時間が長い記録場所と対象リストのIDを統一する
同じ対象へ重複発信している担当割り当てと最新履歴の確認を直す
問い合わせ対応が想定以上新規架電と反響対応の担当・時間を分ける
接続が増えて長く話せている会話品質を確認し、件数目標を調整する
必要量と体制に継続的な差がある対象範囲、実施期間、社内分担、外部支援を再検討する

商談数の逆算はインサイドセールスのKPI設計で整理できます。そこで求めた必要量と、このページの時間計算を並べると、成果目標と人員計画を同じ前提で議論できます。

参考資料:HubSpot:標準アクティビティープロパティー(2026年10月16日確認)。本記事の記入例・数値は説明用の仮定であり、顧客事例や成果保証ではありません。運用手順は自社の条件に合わせて調整してください。

LIBERAL HEARTS / SALES SUPPORT

架電数と対応品質の両方を見直す。

リベラルハーツの総合営業支援をご案内します。インサイドセールスの対象整理や実行体制、商談創出の進め方を見直したい方は、支援内容をご確認ください。

総合営業支援を見る
この記事の発行元
株式会社リベラルハーツ

営業戦略の設計からアポイント獲得・商談まで、企業の営業活動を支援しています。

運営会社について