インサイドセールスの
メール例文15選|資料請求・
不通・休眠顧客への送り方

インサイドセールスのメールは、電話の代わりに一方的な説明を送るものではありません。過去の接点や相手の状況を踏まえ、返答しやすい次の行動を示すために使います。
本記事では、資料請求、問い合わせ、展示会、電話不通、休眠、失注、商談前後など、15の場面別に例文を紹介します。例文はそのまま大量送信せず、接点・相手の課題・送信理由を事実に合わせて調整してください。
件名で要件を示し、冒頭で接点を確認し、本文は「相手に関係する理由→確認したいこと→一つの次の行動」の順にします。売り手の説明より、相手が短く返答できる設計を優先します。
メール作成の基本
| 要素 | 書く内容 | 避ける内容 |
|---|---|---|
| 件名 | 接点、要件、会社名を短く示す | 重要・至急など根拠のない煽り |
| 冒頭 | 会社名・氏名・過去の接点 | 長い自己紹介や定型的な挨拶 |
| 本文 | 相手に関係する理由と確認事項 | 自社機能の羅列、相手の課題の断定 |
| 次の行動 | 返信、日程、資料確認など一つ | 複数のリンクと複数の依頼 |
| 署名・停止方法 | 送信者情報と連絡不要時の方法 | 送信主体や返信先が分からない状態 |
件名の長さだけで成果は決まりませんが、スマートフォンで途中までしか表示されないことを考え、要件を前半に置きます。テンプレートの差し込み項目は、未入力のまま送信されないよう送信前に確認します。
- 宛名、会社名、過去の接点が正しい
- 確認できない情報を事実として書いていない
- 本文を読まなくても件名で要件が分かる
- 相手に求める行動が一つに絞られている
- 送信者情報と連絡停止の方法が分かる
資料請求・問い合わせ後の例文3選
例文1|資料請求直後
件名:資料ダウンロードのお礼|株式会社〇〇
〇〇様
株式会社〇〇の△△です。
このたびは「インサイドセールス立ち上げガイド」をダウンロードいただき、ありがとうございます。
資料を探された背景について、現在の課題に近いものを一つ教えていただけますでしょうか。
・問い合わせ後のフォロー
・新規顧客の開拓
・営業人員の不足
ご返信いただいた内容に合わせ、関連する箇所や事例をご案内します。
例文2|問い合わせ内容の確認
件名:お問い合わせ内容の確認|株式会社〇〇
〇〇様
株式会社〇〇の△△です。お問い合わせいただき、ありがとうございます。
ご相談内容を正確に確認するため、次の2点だけ伺えますでしょうか。
1.支援を検討されている商材
2.営業活動を始めたい時期
確認後、対応可能な範囲と次の進め方をご案内します。
例文3|セミナー・ウェビナー参加後
件名:ご参加のお礼と補足資料のご案内
〇〇様
本日の「法人営業の立ち上げ」セミナーへご参加いただき、ありがとうございました。
アンケートで関心をお寄せいただいた「有効商談の定義」について、実務で使える確認項目をまとめました。ご希望でしたら本メールへの返信でお送りします。
自社の営業工程に当てはめて整理したい場合は、現在の体制だけお知らせください。
反響後は、資料を送ったことより「なぜ資料を探したか」を確認します。すぐに商談を求めるのではなく、情報収集段階の相手には次に役立つ情報を提示します。詳しくは資料請求から商談につながらない原因をご覧ください。
電話不通・情報提供の例文3選
例文4|電話がつながらなかった後
件名:資料請求の背景について|株式会社〇〇
〇〇様
株式会社〇〇の△△です。先ほどお電話しましたが、ご不在でしたのでメールで失礼します。
先日ダウンロードいただいた資料について、補足が必要な箇所がないか確認のためご連絡しました。
現在は情報収集段階でしょうか。それとも具体的な支援方法を比較されていますでしょうか。
一言ご返信いただければ、状況に合う情報だけご案内します。
例文5|依頼された資料を送る
件名:ご依頼資料の送付|営業支援の対応範囲
〇〇様
先ほどはお電話でお時間をいただき、ありがとうございました。
ご依頼いただいた、支援範囲と開始までの流れが分かる資料をお送りします。
特に3ページの「社内と外部の役割分担」が、伺った状況に近い内容です。
確認後、対象商材と開始時期について15分ほど補足することも可能です。
例文6|事例を個別に共有する
件名:〇〇業界の営業体制に関する事例
〇〇様
以前伺った「商談担当が新規開拓まで兼任している」という課題に近い事例があり、ご連絡しました。
事例では、対象業界を一つに絞り、初回接触と商談後の役割を分けて開始しています。
同じ進め方がそのまま合うとは限りませんが、比較材料として概要をお送りできます。ご関心はありますでしょうか。
電話不通メールは「電話しました」という事実だけで終わらせず、要件と返答方法を書きます。資料を送る場合は、相手に関係するページを示し、すべて読む負担を減らしてください。
休眠・失注・時期未定の例文3選
例文7|休眠リードへ再連絡
件名:以前の営業体制のご相談について
〇〇様
株式会社〇〇の△△です。昨年、営業人員の不足についてお話しした際は、社内体制の見直し後に再検討されると伺っていました。
その後の状況はいかがでしょうか。現在も同じ課題がある場合、当時より小さい範囲から始める方法をご案内できます。
すでに解決済みでしたら、その旨だけご返信いただければ今後のご連絡を控えます。
例文8|過去失注先へ再連絡
件名:支援範囲の変更について|以前のご相談
〇〇様
以前は営業支援についてご検討いただき、ありがとうございました。
当時は「〇〇業務まで依頼できない」ことが見送り理由の一つだったと認識しています。
現在はその業務を含む体制をご案内できるようになったため、状況が変わっていないか確認のためご連絡しました。
再検討の可能性がなければ、ご返信は不要です。
例文9|予算時期に合わせた再連絡
件名:次年度の営業体制について|以前のお打ち合わせ
〇〇様
以前のお打ち合わせで、次年度予算の検討時期に改めて連絡する旨をお約束していたため、ご連絡しました。
現在も新規商談の創出が検討テーマに含まれているようでしたら、必要な稼働量と概算費用を整理します。
検討時期が変更されている場合は、適切な時期だけ教えていただけますでしょうか。
休眠・失注先には、過去の会話を正確に引用し、当時との違いを示します。値引きだけを理由にせず、見送り理由が解消したかを確認してください。対象の整理方法は休眠顧客・休眠リードの掘り起こしで解説しています。
商談の打診・確認・再調整の例文3選
例文10|商談を打診する
件名:営業体制について30分のご相談
〇〇様
伺った内容から、まず「新規開拓の対象」と「商談担当へ渡す条件」を整理すると、必要な支援範囲を判断しやすいと考えています。
オンラインで30分ほど、現在の流れを確認してもよろしいでしょうか。
・10月8日 11:00〜11:30
・10月9日 15:00〜15:30
難しい場合は、ご都合の良い時間帯をお知らせください。
例文11|商談前日の確認
件名:明日11時のお打ち合わせ確認
〇〇様
明日11時からのお打ち合わせについて確認です。
当日は、現在の営業体制と目標を伺ったうえで、支援範囲と開始までの流れをご説明します。
所要時間:30分
参加URL:〇〇
追加で確認したい内容がありましたら、事前にお知らせください。
例文12|日程を再調整する
件名:お打ち合わせ日程の再調整
〇〇様
本日のお打ち合わせについて、ご都合に変更があったものと存じます。
改めてご説明が必要でしたら、次の時間で調整可能です。
・10月12日 13:00〜13:30
・10月13日 16:00〜16:30
現時点で優先度が下がっている場合は、適切な時期に改めますので遠慮なくお知らせください。
日程候補は相手が選びやすい数に絞ります。商談前メールでは、時間とURLだけでなく「当日何を決めるか」を示すと、必要な参加者や準備を判断しやすくなります。
商談後・継続フォローの例文3選
例文13|商談内容を要約する
件名:本日のお打ち合わせ内容と次の確認事項
〇〇様
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。認識違いを防ぐため、伺った内容をまとめます。
・課題:新規開拓を担当する人員が不足
・対象商材:〇〇サービス
・開始希望:11月
・次の確認:対象業界と月間の必要商談数
弊社からは10月7日までに支援案をお送りします。相違がありましたらご返信ください。
例文14|検討に必要な情報を追加する
件名:ご検討中の費用条件に関する補足
〇〇様
先日の商談でご質問いただいた費用について補足します。
金額だけで比較できるよう、各案に含まれる稼働時間、担当範囲、定例報告、初期設計を一覧にしました。
社内説明で不足する項目があれば、その項目だけ追記します。決裁時に必要な情報を教えていただけますでしょうか。
例文15|返信がない場合の区切り
件名:ご検討状況の最終確認
〇〇様
営業支援のご検討について、その後の状況を確認したくご連絡しました。
現時点で優先度が下がっている場合は、本件の定期的なご連絡をいったん終了します。
再開時期が決まっている場合のみ、〇月頃など目安をお知らせいただければ、その時期に一度ご連絡します。
返信がない相手へ同じ依頼を繰り返さず、情報提供へ切り替えるか、一度区切ります。「返信がなければ毎週連絡する」といった圧迫感のある表現は避け、相手が停止を選べる状態にします。
送信前に法令・取得経緯・意思を確認する
営業メールには特定電子メール法をはじめ、個人情報保護法、業界ルール、各社の利用規約などが関係する場合があります。特定電子メール法には同意を原則とする規定と例外がありますが、公開アドレスなら無条件に大量送信してよい、という意味ではありません。
- メールアドレスを取得した経緯と利用目的を確認する
- 営業禁止、配信停止、過去の拒否、既存商談を除外する
- 送信者名、会社名、連絡先を明記する
- 受信拒否・配信停止の方法を分かりやすく示す
- 停止依頼を受けたら対象データへ速やかに反映する
本記事は営業文面の一般的な作成例であり、法的助言ではありません。実際の送信前に、最新の法令、関係省庁の案内、顧問専門家、送信サービスの規約をご確認ください。
メールの効果を測る
送信後の反応を次の文面に反映する
件名や文面を改善するときは、対象顧客と連絡の目的をそろえて比べます。問い合わせ直後の相手と、長期間接点がない相手では検討状況が異なるため、全メールを一つの返信率で評価しないようにします。
返信がなかった場合も、すぐに同じ内容を再送するのではなく、相手にとって新しい情報や連絡する理由があるかを確認します。電話で得た反応も記録し、次のメールの内容とタイミングに反映しましょう。
| 指標 | 計算例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 配信成功率 | 到達件数 ÷ 送信件数 | アドレスの鮮度と配信環境 |
| 返信率 | 返信件数 ÷ 到達件数 | 件名、接触理由、質問の分かりやすさ |
| 肯定的返信率 | 会話継続・日程合意 ÷ 到達件数 | 対象と提案時期の適合 |
| 商談実施率 | 実施商談 ÷ 設定商談 | 日程調整と商談目的の明確さ |
| 商談受け入れ率 | 有効商談 ÷ 実施商談 | メール経由の商談品質 |
開封率はメール環境のプライバシー保護機能などで実態とずれることがあります。開封だけで自動的に高関心と判断せず、返信、サイト上の明確な行動、会話、商談結果を組み合わせます。
件名と本文を同時に変えると改善理由が分からないため、一度の検証では一つの要素を変えます。少数の対象では偶然の影響が大きいことにも注意してください。
電話とメールを組み合わせたインサイドセールス運用をご提案します。
インサイドセールスを相談するよくある質問
メールは何文字くらいがよいですか?
固定の正解はありません。初回は要件・理由・次の行動が一画面で把握できる長さを目安にし、詳細資料は必要な相手へ分けて送ります。文字数より不要な説明を削ることが重要です。
テンプレートをそのまま使ってもよいですか?
構成のたたき台として使い、会社名、過去接点、相手に関係する理由、事実関係を必ず調整してください。差し込み項目が空欄のまま送られない確認も必要です。
返信がない場合は何回送りますか?
一律の回数では決められません。接点、要件、検討時期、相手の意思に合わせます。同じ内容を繰り返さず、情報提供、時期変更、連絡終了を選択してください。
メール作成や送信を代行会社へ依頼できますか?
対応可能な会社があります。対象抽出、文面承認、送信者名、返信対応、停止処理、CRM記録、商談設定の責任範囲を契約前に確認してください。
参考:HubSpot「インサイドセールスのメール」、HubSpot「メッセージテンプレート」、e-Gov法令検索「特定電子メール法」(2026年10月3日確認)。例文は架空の内容であり、実際の関係性・法令・社内規程に合わせて修正してください。
LIBERAL HEARTS / SALES EMAIL
一斉送信ではなく、
次の会話につながる一通を。
対象整理、メール・電話の設計、実行、返信対応、商談化まで一貫して支援します。
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