営業戦略

営業パイプラインとは?フェーズ設計・管理項目・改善の具体例

営業パイプラインとは?フェーズ設計・管理項目・改善の具体例

営業パイプラインは、案件が受注までのどの段階にあるかを管理する仕組みです。フェーズの完了条件、管理表の項目、停滞案件の見方と売上予測の注意点を解説します。

この記事の目次
  1. 営業パイプラインとプロセス・ファネルの違い
  2. フェーズは顧客の状態で定義する
  3. 管理表に入れる項目
  4. 売上予測と確度の扱い方
  5. 営業会議で停滞を改善する
  6. よくある質問
01

営業パイプラインとプロセス・ファネルの違い

営業パイプラインは、個々の案件について、現在の段階・見込金額・次の行動を整理して管理する考え方です。案件を並べるだけでなく、どこで判断が止まっているかを確認するために使います。

用語見る対象使い方
営業プロセス営業活動の手順業務の進め方を揃える
営業ファネル段階ごとの件数や転換全体の流れと減少箇所を見る
営業パイプライン各案件の状態と進行次の行動と売上見込みを管理する

管理開始点は自社で決めます。連絡先を得ただけのリードと、課題を確認した案件を区別すると、見込みを過大に見積もりにくくなります。

02

フェーズは顧客の状態で定義する

案件が進む状態の例
  1. STEP 01課題を確認顧客と解決したいことを共有
  2. STEP 02提案を合意要件と評価条件を確認
  3. STEP 03社内で検討関係者と承認の流れを確認
  4. STEP 04契約へ進む残る条件と手続きを確認
段階完了の基準進んだとはいえない状態
課題確認顧客課題と検討目的を確認できた資料を送っただけ
提案・評価提案を評価する基準と次回確認を合意見積書を提出しただけ
意思決定判断に必要な関係者・手続きが分かった担当者が好意的だっただけ
契約調整締結に向けた条件と日程を確認返答がないまま予定日が来た

工程の呼び名は商材に合わせて変更します。営業側の作業完了だけを基準にすると、顧客の検討が進んでいない案件まで前進した扱いになるため注意が必要です。

03

管理表に入れる項目

項目入力内容
案件・担当顧客名、商材、担当者
顧客課題解決したいことと検討の背景
フェーズ共通の基準で判断した現在の状態
金額・時期対象範囲に基づく見込金額と予定時期
次の行動誰が何をいつまでに行うか
停滞・懸念進まない理由と不足する情報
更新日最後に事実を確認した日

項目を増やしすぎると更新負担が高くなります。営業会議で意思決定に使う情報を優先し、活動履歴や顧客情報との二重入力を減らします。

04

売上予測と確度の扱い方

確度を使う場合は、担当者の印象だけで割合を付けず、過去の同じ段階・条件の案件を参考にします。十分な実績がない間は、確約に近い案件と条件付き案件を分けて把握する方法もあります。

案件見込金額仮の確度期待値
A100万円50%50万円
B200万円25%50万円
合計300万円—100万円

この100万円は統計的な期待値の例で、実際の着地金額の保証ではありません。大口案件が少数の場合は予測が振れやすいため、締結予定日や残る条件を案件別に確認します。売上計上と契約金額の違いも揃えてください。

05

営業会議で停滞を改善する

状態原因の候補会議で決めること
初回商談後に止まる課題の優先度が低い継続接触か保留か
提案後に止まる評価条件や関係者が不足誰に何を確認するか
契約調整が長い法務・購買・稟議の待ち必要資料と担当・期限
予定日だけ延びる見込み時期の根拠がない現実的な時期と管理区分

進捗報告を読み上げるだけで終わらせず、支援が必要な案件と次の行動を決めます。止まった期間の長さだけで失注扱いにせず、顧客の検討サイクルと理由を確認しましょう。

あわせて読む:営業課題を工程別に診断する

06

よくある質問

スプレッドシートでも管理できますか?

案件数と担当人数に合う範囲なら可能です。更新の衝突や履歴管理が課題になった段階でCRM等を検討します。

フェーズはいくつがよいですか?

決まった正解はありません。異なる判断や支援が必要な段階を分け、現場が迷わず更新できる数から始めます。

失注案件は消してよいですか?

理由や条件を分析できるよう、進行中とは分けて残します。再接触の可否や時期も記録すると改善に使えます。

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この記事の発行元
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