営業戦略

失注分析の進め方|理由の分類・記録テンプレート・改善と再アプローチ

失注分析の進め方|理由の分類・記録テンプレート・改善と再アプローチ

失注分析は、受注できなかった理由を次の営業改善に生かす取り組みです。分類と記録の方法、数字の見方、再アプローチの判断、チームへの還元手順を解説します。

この記事の目次
  1. 失注分析の目的と対象
  2. 失注理由を分類する
  3. 記録から改善までの進め方
  4. 件数と率を誤解しない分析
  5. 再アプローチと部門への還元
  6. よくある質問
01

失注分析の目的と対象

失注分析とは、受注に至らなかった案件の経緯と理由を整理し、対象選定・提案・営業工程を改善することです。担当者を責めるためではなく、複数案件に共通する改善点を見つけるために行います。

状態扱い方
競合へ決定選定条件と差を確認
導入自体を見送り優先度や実施条件を確認
時期を延期保留として予定と再確認条件を記録
連絡が取れない理由不明とし、失注理由を推測しない
対象外と判明獲得・選別の条件を見直す

保留や連絡不能をすべて「価格」で処理すると分析が歪みます。失注とする条件、保留へ戻す条件をチームで揃えます。

02

失注理由を分類する

分類具体的な確認改善先の候補
価格・予算総額・費用対効果・予算時期のどれか提案条件・価値説明・対象選定
機能・対応範囲不足する要件は何か製品・支援範囲・事前確認
優先度・必要性なぜ今取り組まないのか課題確認・育成
体制・導入負担担当者や運用の準備に問題があるか導入計画・役割分担
意思決定関係者や承認条件に不足があったか商談設計・資料
不明理由が確認できていない記録と確認方法

競合名は理由の代わりではなく、別項目に残します。「他社に負けた」だけでは、価格・機能・運用のどこで選ばれなかったか分からないためです。複数の理由がある場合は主因と補足を分けます。

03

記録から改善までの進め方

失注を次の施策へつなぐ
  1. STEP 01記録を揃える理由・段階・顧客発言を残す
  2. STEP 02条件で分ける商材・流入元・規模を比較
  3. STEP 03原因を考える事実と仮説を分けて確認
  4. STEP 04改善を試す担当・期限・評価方法を決める
項目記入内容
案件条件商材・顧客規模・獲得元
失注した段階課題確認・提案・契約調整など
顧客の説明確認できた理由と発言
営業側の仮説顧客発言と区別した原因候補
次の対応改善案・再接触条件・担当者

顧客が理由を話したくない場合は、無理に聞き出さず不明として残します。不明を減らすことだけを目標にすると、推測の記録が増えてしまいます。

04

件数と率を誤解しない分析

流入元商談数失注数失注割合
A100件30件30%
B20件10件50%

上表は分析方法の例です。Aは失注件数が多く、Bは割合が高いという違いがあります。ただし、商談の検討期間が違えば、進行中案件を含む単純比較はできません。対象期間と結論が出た案件の扱いを揃えます。

少数の案件で割合が変わっても傾向と断定せず、個別の経緯を確認します。担当者別の比較では、商材や顧客条件の差も考慮してください。

05

再アプローチと部門への還元

理由再接触を考える条件共有先
予算時期次の検討時期について合意がある営業・インサイドセールス
機能不足必要な機能や対応が追加された製品・サービス担当
優先度不足顧客の課題や環境が変わったマーケティング
対応不可・連絡拒否通常の再接触対象から除外顧客情報の管理担当

再接触の理由は、単に時間が経ったことではなく、前回の障壁に関係する変化です。連絡する場合は過去の経緯を踏まえ、相手の希望する手段や時期を守ります。

あわせて読む:休眠顧客への再アプローチ

あわせて読む:稟議で停滞する商談への対応

06

よくある質問

価格が高いと言われたら価格が原因ですか?

その可能性はありますが、総額・予算時期・価値の納得感などを分けて確認します。確認できない場合は仮説として残します。

失注案件だけ見れば十分ですか?

同じ条件の受注案件と比べると違いを見つけやすくなります。ただし、条件や検討期間の違いを揃えて解釈してください。

分析の頻度はどれくらいですか?

案件数と商談期間に合わせます。記録は都度残し、定期的に改善案を決め、次の確認で実施結果を振り返ります。

LIBERAL HEARTS / SALES SUPPORT

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この記事の発行元
株式会社リベラルハーツ

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