インサイドセールス代行

インサイドセールスのKPI設計|
接続率・商談化率・受注率の
計算方法

営業ファネルと業績指標を分析するインサイドセールスチーム
KPIは活動量・接点・商談品質を同じ流れで確認します。

インサイドセールスのKPIは、架電数やメール数だけでなく、担当者接触、有効会話、商談設定、商談実施、営業部門による受け入れまでを段階別に設計します。

一つの率だけを見ると、どこに問題があるか分かりません。活動量・接点・質・最終成果を分け、SDR・BDRや流入経路ごとに同じ計算式で比較できる状態をつくります。

KPI設計の結論

最終目標から逆算し、各工程で「分子・分母・対象期間」を固定します。商談数と同時に、商談実施率とフィールドセールスの受け入れ率を追うことで、件数だけの最適化を防げます。

この記事の目次
  1. KGIとKPIの関係
  2. 主要KPIと計算式
  3. SDR・BDRの違い
  4. 目標から逆算する
  5. 商談品質を測る
  6. 週次レポート
  7. 数値別の改善策
  8. 設計上の注意点
  9. よくある質問
01

KGIとKPIを一つの流れにする

種類例使い方
KGI受注件数、受注金額、創出パイプライン事業として達成したい最終成果
成果KPI有効商談、提案化、商談受け入れ売上につながる中間成果
プロセスKPI接触、担当者接続、有効会話ボトルネックを見つける
活動指標架電、メール、対象企業数必要な実行量を確認する

受注は重要ですが、検討期間が長い商材では今週の行動が今週の受注に直結しません。そのため、週次ではプロセスKPI、月次・四半期では提案や受注まで確認します。

営業部門全体の指標については営業代行のKPI設計でも解説しています。本記事では、インサイドセールスから商談への引き渡しに絞ります。

02

主要KPIと計算式

KPI計算式分かること
有効対象率対象条件を満たす件数 ÷ 抽出件数リストの適合度と鮮度
担当者接触率会話・返信できた対象 ÷ 接触した対象連絡先、時間帯、チャネルの適合
有効会話率課題・時期などを確認できた対象 ÷ 担当者接触質問と会話設計の質
商談設定率設定した商談 ÷ 有効会話提案タイミングと次の行動の合意
商談実施率実施した商談 ÷ 設定した商談日程確定・リマインド・適合度
商談受け入れ率社内基準を満たす商談 ÷ 実施商談商談の品質と部門間の認識
提案化率提案へ進んだ案件 ÷ 実施商談課題・対象・時期の適合度
受注率受注件数 ÷ 分母とする商談または提案件数後工程を含む最終成果
分母を書かない「商談化率」は比較できない「商談 ÷ 全リード」と「商談 ÷ 担当者接触」は別の指標です。レポートには率だけでなく、分子・分母の件数も併記します。
03

SDRとBDRではKPIを分ける

段階SDRで重視する指標BDRで重視する指標
対象流入経路別の対応対象数、初回対応までの時間有効アカウント数、対象部署・担当者の特定率
接点資料請求・問い合わせへの接触率重点企業・担当者への接触率
会話検討状況・課題を確認できた率課題仮説への反応、関心企業率
成果商談実施、商談受け入れ、提案化有効商談、重点企業の案件化、創出金額

問い合わせ対応型のSDRと、能動開拓型のBDRでは、母集団の温度が異なります。同じ接触率や商談化率を目標にせず、別々に記録して最終的な提案・受注で接続します。

04

目標商談数から逆算する方法

必要な活動量は、最終工程から一段ずつ割り戻します。以下は計算方法を説明するための仮定であり、一般的な平均値や成果保証ではありません。

目標有効商談 10件
商談受け入れ率 80%実施商談 13件
商談実施率 80%設定商談 17件
有効会話→設定 25%有効会話 68件
接触→有効会話 50%担当者接触 136件
担当者接触率 20%接触対象 680件

計算上の端数は切り上げています。実際には一つの対象へ複数回連絡するため、「680件」は架電回数ではなく接触する対象数として扱い、接触試行回数は別に見積もります。

最初は過去実績がないため仮置きし、2〜4週間の実績で更新します。目標に届かないときは、すべての活動量を増やすのではなく、最も落ちている工程から直してください。

05

商談数と同時に品質を測る

  • 対象業界・企業規模・部署が基準に合っているか
  • 相手が話した課題と、担当者の推測を分けて記録したか
  • 商談で確認する内容と参加者が合意されているか
  • フィールドセールスが商談を受け入れたか
  • 商談後に提案・継続・失注理由を返却できているか

有効商談の定義は、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールスで合意します。判断が分かれた案件は、どちらが正しいかを争うのではなく、定義が不足している項目を見つける材料にします。

引き渡しメモの例

背景:新規事業の営業人員を次四半期までに補強したい。
現状:責任者1名、実行担当2名。新規開拓まで手が回らない。
確認済み:対象商材、開始希望時期、社内決裁者。
次回目的:支援範囲と開始体制のすり合わせ。

06

週次レポートに必要な項目

見る項目比較軸判断すること
母数流入、業界、役職、担当者対象の偏りや不足がないか
工程別件数・率前週、累計、対象群どこで大きく減っているか
会話内容課題、反論、保留理由トーク・資料・対象をどう変えるか
商談後の結果受け入れ、提案、失注商談条件が適切か
次週の変更仮説、担当、期限何を一つ変えて検証するか

週次会議では数字の読み上げに時間を使わず、変化した指標と原因仮説、次週の変更点を確認します。変更を同時に増やすと原因が分からなくなるため、対象・トーク・時間帯など検証単位を絞ります。

07

数値が低い工程ごとの改善策

低い指標最初に確認改善例
有効対象率抽出条件、重複、退職・閉鎖情報除外条件とデータ取得元を見直す
担当者接触率連絡先、時間帯、接触回数電話・メールの順番と対象部署を調整
有効会話率冒頭の説明、質問、対象適合度接触理由と最初の質問を修正
商談設定率課題、時期、次回価値の提示商談で確認できる内容を具体化
商談実施率日程確定、参加者、事前案内目的を再確認しリマインドする
商談受け入れ率有効商談の定義、引き継ぎ情報条件を再合意し、記録項目を追加

トークの具体的な改善はインサイドセールスのトークスクリプト、メール改善はメール例文15選で紹介しています。

08

KPI設計で避けたいこと

担当者ごとの差を改善材料にする

チーム全体の数値に加えて、リードの発生元や担当する企業群ごとの違いを確認します。接続しやすい反響リードと、接点のない新規企業への開拓を同じ基準で比較すると、改善すべき工程を誤ることがあります。

数値の変化は架電内容や顧客の反応と合わせて振り返ります。担当者を評価するためだけに使わず、効果のあった説明や質問を共有し、スクリプトとリストの改善につなげる運用が重要です。

注意 01率だけを比べる

少数の母数では1件の影響が大きくなります。

件数も併記
注意 02入口を混ぜる

問い合わせと新規開拓では難易度が異なります。

流入別に分ける
注意 03変更を重ねる

対象・トーク・担当を同時に変えると原因が不明です。

一つずつ検証

ベンチマークの数字をそのまま自社目標にすることも避けます。商材単価、知名度、対象役職、流入経路、接触方法が違えば率は変わります。自社の初期データを基準に改善幅を見てください。

09

よくある質問

インサイドセールスで最も重要なKPIは何ですか?

一つに絞るなら有効商談ですが、それだけでは改善箇所が分かりません。担当者接触、有効会話、商談実施、商談受け入れを一つの流れで確認してください。

架電数はKPIにしない方がよいですか?

活動量を管理する指標として必要です。ただし、架電数だけを評価すると不適切な対象への接触が増える可能性があります。接触・会話・商談品質と組み合わせます。

適正な商談化率は何%ですか?

すべての会社に共通する適正値はありません。分母、SDR・BDR、流入経路、対象役職、商材で変わります。まず計算条件を統一し、自社の推移と対象群ごとの差を確認します。

代行会社のKPIも同じ考え方ですか?

基本は同じです。契約上の成果条件に加えて、対象、有効会話、商談実施、受け入れまで共有すると、件数だけでなく改善内容を評価できます。

参考:Salesforce「インサイドセールスとは」、Salesforce「営業のKPIとは」、Salesforce「Sales Engagementレポート」(2026年10月3日確認)。計算例は理解のための仮定であり、成果水準を示すものではありません。

LIBERAL HEARTS / KPI DESIGN

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この記事の発行元
株式会社リベラルハーツ

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